ソフトバンク、NTT訴訟

cnet japanのソフトバンク、NTT訴訟--「不公正」と「正当」の対決
Softbankのプレスリリース NTT東西に対する訴訟の提起について
によると

ソフトバンクがFTTHの芯線貸しではなく分岐単位での貸し出しを要求しているようだ。


芯線単位で貸し出された場合であれば物理的な芯線をどう使うかは借りた事業者が自由に出来ると思うのだが、分岐の場合、分岐した1つを借り受けたからと言って残りの7つの通信に影響を及ぼさないのか疑問に思う。

帯域の分割を時分割や、波長分割で厳密に1/8毎に区切られているなら厳密な管理が可能だと考えられるが、それらがベストエフォートに単純に相乗りしている場合はモロに影響がある気がする。まして事業者間でそれを共有してしまった場合、一方の事業者の顧客が使用した帯域で、他方の事業者の顧客が影響を受けてしまう。

仮に波長分割を行っていたとして、波長分割を行うWDM装置が故障をおこし、利用者に不利益があった場合は、その賠償を誰が行わなければならないのか。という疑問もある。。。ソフトバンクがそのリスク分まで真っ当に受け入れると思えないのだが。

もっと簡単に考えて、ADSLによるブロードバンドの価格破壊を行ったソフトバンクが、NTTが投資した光ファイバ網の利用権をさも正当にできるだけ安価に得ようとしているだけに見える。正義を振りかざすが実のところ他人が整備した設備をタダ(かあるいは不当に安く)で提供しろと要求だけにしか見えない。

という事で、個人的にはもともとソフトバンクへの不信感があることは事実だが、NTT側の言い分の方が正しく思えるのだが。

これがNTTが電電公社だった時代に公共設備として税金で整備された・・・という話であれば別だが。

なんだかなぁ。。。ソフトバンクの社長様、Twitterで随分カッコイイことを発言なされているのだけど、実のところはそんなにカッコイイ風に思えないのだよな。。徹底して自社が推進して思い描いている完成図が社会全体の利益に繋がるのだ!というよりは、自社の利益に繋がるのだ!という風に見えてしまって。

光の道構想の時にもNTTに言いがかりをつけたものの、NTTが真面目に反撃したところズタボロになったとか(IT Pro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100901/351653/)、(週間実話 http://wjn.jp/article/detail/6239172/)言う記憶しか無いんだけどな。

別にNTT好きとか言う訳じゃないんだけど、、やっぱりソフトバンクのやり方には不快感を感じるよな。。。と。(その証拠にKDDIにはその類の不快感を感じた事が無いので)