RCA Electronic Music Synthesizer

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1955年に作られたシンセサイザーらしい。
始めから音楽用に作られていたためか、興味深い機能が満載されている。


下の方にブロック図がある。

まずオシレータがあって、その後 Frequency Gliderとある。(ポルタメント)
次、DECAY、DULATION。(エンベロープ)
次、H.P.F or L.P.F。(フィルター)
次、VOLUME CONTROL。(アンプ)
次、LOW FREQUENCY MODULATOR。(LFO)
次、RESONATOR。(RESONANCE)
次、TIMBRE CONTROL。
古いクセに「割と普通」な作りなのだった。


で、興味深いのが、オシレータ、アンプなどを制御する紙テープとレコード・カッター。

要するに紙テープによるアナログ式のシーケンサと、MTRを備えていたという点。
最近のミュージック・ワークステーションの中にも、それ自身でレコーディングまで完結できる製品があるが、このRCAのシンセサイザーは50年も昔にそれらを備えていたという事になる。

リンク先では音も聞くことができるが、素朴だが悪くない音だ。



それにしても、ブロック図の中にRELAY TREEとあるが、リレー制御で・・・という事になると、相当数の
リレーが使われていたに違いない。で、真空管の時代だから、リレー+真空管で・・・で、紙テープ・・・・
何となく、初期のコンピュータに通ずるものがある・・・というのは私だけが感じる事か?