自宅サーバ更新(3)

前回の続き。

HBAというかRaidカードの部分ですが、型落ち(世代前の製品)が安く手に入るようになってきたので、ハードウェアRAIDカードを使う方針です。


色々検討はしたのですが、

  • HDDケースでRAID機能を搭載している製品を使う
  • ESXiのゲストOSにFreeNASを載せて、パススルーでHDDに直接アクセスさせる。その上で、ソフトウェアRAIDを組んでiSCSIまたはNFSでESXiにストレージを見せる方法
  • ハードウェアRAIDカードを搭載する方法
  • ゲストOSの中でRAIDを組む

さて、どれが良いのでしょうか。

以前「HDDケースでRAIDを搭載しているものを選ぶ」のもやってみたのですが、HDDを見失う事があって時々デグレっちゃうことがあったし、ステータスとアクセスランプが兼用になったLEDが付いているだけでDISK故障時の復旧もわかりにくかったんで今回はパス。Silver StoneのFSR202とかパネルも付いてるし良さげだったんですが、お値段も高くなってるし。
「ゲストOSの中でRAIDを組む」は仮想DISKを2つ用意して、それぞれ別の物理ディスクの上に置いておき、ソフトウェアRAIDで2つのDISKをミラーリングするという案。実際に故障が起きたときに面倒なことになるので、パス。
「ESXiのゲストOSにFreeNASを入れてパススルーでDISKをそのまま見せる。FreeNASでRAIDを組む。そしてiSCSIで共有する」はすでにやってる人も居て案としては良さそうですが、そもそも FreeNASの起動ディスクはどうやって冗長化するの?となったのでパス。
「ハードウェアRAIDカードを使う」は良いけど高いのが問題。。。
という悩み方をしていたのですが、型落ちのMegaRaidが安くなっていたのでハードウェアRAIDカードを使う事にしました。
HCLにもバッチリ載ってますし。

Amazonで調べたときには9211-8iが¥11,8009260-8iが¥14,344でした。(ん? 9260-8iを前に買ったときは¥40,000位だった気がする・・・)
型落ちなので今後のサポート(FWのアップグレードや、管理ツールのアップデート等)は望み薄ですが、一世代前には市販サーバにも搭載されていたカードなので製品そのものの問題やESXiで発生する問題、相性などは少なそうです。

次にHDDどうしようか。ですが、HDDは安いことが取り柄の、Seagate Barracuda ST2000LM015で、と思ったんですが、滅茶苦茶遅い!
ゲストOS(Ubuntu Server18.04TLS)を入れてみたら、起動時間が速いときは60秒位とまあまあなんですが急に遅くなることがあって、そのときは300秒位かかる。・・・当然GUIは無しなのに・・・先のCPUクーラーの件があったんで、負荷が掛かったらやっぱりCPUの温度が上がってる??とか色々悩みましたが、M/BにNVMeのSSDを付けてそっちで起動させたら数秒で立ち上がる・・・ということでストレージが遅いという事に気付きました。
あとはHBAかHDDのどちらか切り分ける必要があるなと。HDDが遅いなら・・・と思ってRaid0でも試してみたのですがあまりかわらず。早いときはそこそこの速度ができるのですが突然遅くなることがあって、どうしていいものだか。。。
まず手持ちで余っていたちょっと古めのHDDに買えてみました。まずHGSTの7K500(SATA2/7200rpm/16MBキャッシュ)を2個でRaid 1にしてみたところ、起動速度が40秒程度になりました。また、急に遅くなるようなこともなくなったので、完全にHDDがダメだなと。
調べたところSMR(瓦記録)だとわかりました。・・・どおりで、キャッシュが128MBも載ってる訳だ。最近のHDDは進化してるねぇ、とか思ってたんですが、全然甘かった。
ちょっと前までSeagate Archive HDD(バックアップ専用HDD)として売ってたやつです。SMRのHDDは要注意だなと。
手持ちだと古めのSSD(Crusial BX200 480GB)があったんで、2つでRaid 1にしました。そうすると起動時間が数秒に。

最後に9211-8iから9261-8iに交換してみたんですが、キャッシュの効きが良いのかHDDまで高速に・・・起動時間でいうと十数秒・・・なりました。


次はXeon ScalableEpycがいいかな、と思ってます。


ちなみに自宅サーバ何世代目?と気になったので、

最初(1998年頃) : 余りパーツ FreeBSD  多分K6とかの余りパーツ。この当時、自宅サーバの基本はFreeBSDでしょ。当時はまだLinux(カーネル2.0とか2.2)が不安だったんで。
2代目(2004年頃) : Sun Ultra10(Creator3D付き) Solaris8とか9の時代はSolatice Disk Suite。Solaris10からはZFSを使ったRaid-z、スナップショットと、コンテナ機能使って論理分割出来たのは有り難かったです。bindとかzoneで頑張って組んだら面倒だったんだもん。
3代目(2006年頃) : NEC Express5800  この時は大手メーカの安売りサーバが流行ってました。ML115とか。Linuxにしてみたらコンテナ機能が無くて先祖返りしました。このときからブログサーバも自宅サーバに乗せました。
4代目(2010年頃) : Intelマザー Atom D510  ファンレスに惹かれてAtomを。使ってみたいのもあったんですが。最初からESXiで仮想化するつもりでメモリをMax(4GB)搭載しました。当たり前ですがPentium4より遅い。
5代目(2012年頃) : Intelマザー Xeon E3-1265LV2  Xeonって響きが・・・良い。Atomと比較してしまうと圧倒的に速かったし、最初は16GBで十分だったんですが・・・。Atomは並行稼働で2号機に。
6代目(2014年頃) : ASRockマザー Xeon E3-1230V3  2号機(Atom)のリプレース。5代目と似通ったスペックです。
7代目(2016年頃) : Asusマザー Xeon E5-2620V4  E3と違ってメモリが大量に載せられる上、コア数も多くて色々動かせます。ESXi on ESXiしてもへっちゃら。3号機。
8代目(2018年) : Supermicroマザー Xeon D-1557  これからどうなるか。

途中忘れていなければ、今回のが8代目でした。