LYNX3D プリインストールアプリの無効化

DocomoガラケーからLYNX 3Dに乗り換えて約1年が過ぎました。

当初はHybrid W-Zero3とDocomoガラケーの2台持ちだったのですが、LYNX 3Dに乗り換えた時は1台で全部済ませるつもりだったのですが、今はLYNX 3DとiPod touchとiPad2の3台持ちになってしまっています(^^;

理由は色々あると思うのですが、LYNX 3Dが重いという点に尽きると思います。

ガラケーの機能として、おサイフケータイ、ワンセグといった機能面での不満はありません。
(当初はおサイフケータイのアプリがリリースされて居なかったので、使えなかったのですが)
音声通話はそれほど頻度が高くないので不満というほどでもありません。

当初の問題はROM(という言い方は違うと思うのですが・・・)の容量不足でした。これもAndroid2.2にバージョンアップする事である程度のアプリをmicroSDに移動できる事で緩和されたと思います。

残った問題はやはり遅い、重いという点です。

ヌルヌル動かないのは仕方無いとしても、アプリが固まってしばらく無応答になってしまったりするのでは、やはり使えないという事になるかと思います。タスクキラーでタスクを止めたり、端末を再起動することで緩和されるのですが、それも発生頻度が高くなってくると面倒になってきます。Android2.1の時はGCの問題もあったのですが、Android2.2はGCの分散化がされたので、その問題も発生しにくくなった筈です。

やはり不要なプリインストールのアプリが多数起動されている事が気になってきました。


プリインストールのアプリが多いのはある程度端末メーカーがその端末の特色を出すために仕方無い部分もあるかと思うのですが、LYNX 3Dのは非道く多い気がします。

・UkiUkiView 地図上にコメント、カメラ画像などを紐付けするアプリ。プリインストール部分は仕方無いにせよ、自動アップデートでROM容量を消費する
・millmo Media Player for SH 音楽、動画プレイヤー タスクが常駐します。
・millmo Book Player for SH 電子書籍ビューア
・millmo for SH widger millmoのwidget
・Promise Mail カレンダーアプリ メールなどと連携してくれる?

他にも3D動画や、3D対応ゲームなどがプリインストールされています・・・。


端末の乗換が一番スマートに思えるのですが、乗り換える気があるなら端末が文鎮化しても良いのでは?と考え、一時的なroot化とプリインストールアプリの無効化を行ってみました。


  • 準備
32ビットのWindows環境(Windows7の32ビット版を使用しました)が必要です。

LYNX 3DにAndroid Marketからターミナルエミュレータをインストールします。

WindowsにJava SEをインストールします。(Java SE 6 Update 30を使用しました)

WindowsにAndroid SDKをインストールします。(installer_r16-windows.exeを使用しました)

Windows上でAndroid SDKのtoolsフォルダにPATHを通します。(標準インストールでは、c:\Program Files\android\android-sdk-windows\tools)

WindowsにSH-03C用のUSBドライバをインストールします。

WindowsにSHARP共通ADB USBドライバをインストールします。

Windowsにgoroh_kun氏のbreaksuidproxをダウンロードして解凍します。


LYNX 3Dでターミナルエミュレータを起動して、rootになっていないこと(プロンプトが$)を確認します。


  • rootの取得
LYNX 3DをUSBデバッグモードに切り替えます。(ホーム画面から、MENUボタン→設定→アプリケーション→開発→USBデバッグ にチェックを付ける)

LYNX 3DをUSBケーブルでWindowsに接続します。

LYNX 3DのUSBモードを高速転送モードにします。(ホーム画面から、MENUボタン→設定→USB接続→USBモードで高速転送モード を選択する)

Windowsのコマンドプロンプトでbreaksuidproxを解凍したフォルダのobj/local/armeabi/に移動して、以下のコマンドを実行します。

adb push breaksuidprox /data/local
adb shell chmod 555 /data/local/breaksuidprox
adb shell /data/local/breaksuidprox

v=7
v=7・・・
と表示されるので、LYNX 3Dに手を近づけるなどして、近接センサを反応させます。

v=0

afd0cb20 : 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00
と表示されて、コマンドが終了します。

LYNX 3Dでターミナルエミュレータを起動して、rootになっていること(プロンプトが#)を確認します。


  • プリインストールアプリを無効化します
LYNX 3Dでターミナルエミュレータで無効化したいアプリケーション毎に以下のコマンドを実行します。

◆Promise Mailを無効化する
pm disable jp.co.anchorz.android.pmail

◆mixi for SHを無効化する
pm disable jp.co.sharp.android.mixiappmanager

◆UkiUkiViewを無効化する
pm disable jp.co.sbc.app.UkiUkiView

◆millmo Media Playerを無効化する
pm disable jp.co.millmo.rota.apps.d.sh.media

◆millmo Book Playerを無効化する
pm disable jp.co.millmo.rota.apps.d.sh.book

◆millmo for SH widgetを無効化する
pm disable jp.co.millmo.rota.widget.d.sh

◆ショットナビX for Android トライアル版を無効化する
pm disable com.snxa.trial


  • rootから戻すためにLYNX 3Dを再起動します。
LYNX 3Dでターミナルエミュレータを起動して、reboot コマンドを実行します。


この手順で取りあえずはプリインストールアプリの無効化が出来ました。
タスクキラーで見ると常駐アプリが無くなり、停止というか引っかかりが減ったようです。

これまでの状態と比べるとかなり快適になりました。
それでもiPod touchのブラウザの方が快適な(ヌルヌル動く)事に変わりはありませんが。