Word2002以降でスタイルが増えまくる人って居ますね。
特にWord2000以前のスタイルの使い方に慣れている人がそういう傾向になりやすいのですが。
書式を触るたびにどんどん新規にスタイルが追加されるので、気づけばスタイルの一覧がとんでもないことになる・・・って奴です。
実は「ツール」−「オプション」ー「編集と日本語入力」に「書式の履歴を維持する」っていうチェックボタンがあって、それのチェックを外す事で、スタイルの増殖は防げます。
(Macの場合は「環境設定」に「編集と日本語入力」があります。)
ところがです、Wordは使い方がまるっきり逆なんです。
フォーマットを考えながら入力していく一太郎スタイルの入力方法だと、スタイル機能自体あまりいらないものになるので、前述のように「書式の履歴」が邪魔になってしまいます。
し
かしWordの場合アウトラインプロセッサ的な考え方があって、「表示」−「アウトライン」でその階層を考えながら、どんどん本文を入力していって、最後
に「表示」−「印刷レイアウト」でスタイル機能で体裁を一気に揃えるという使い方が出来るのです。(アウトラインとスタイルは完全に同期されてますし。)
確
かに文章を書くのであれば、(BlogやCMSと同じように)文章と体裁をわけて考えた方が合理的ではあるのですが、日本人の考え方だと「体裁と文章は同
時に考える」みたいで、先の例みたく「どんどんスタイルが増殖している」Wordドキュメントになってしまいがちです。
例を挙げると、文章を書きながら思わずスペースで字下げしていることってありませんか?
で、ここには表を入れて・・・とか。
つまり、体裁を考えながら文章を入力しているんです。
事前にある程度のアイディアがあったとしたら、頭の中で骨組みをつくって、ある程度の体裁まで考えてから文章入力するというやり方。
ついでに言うと、文章を入力しながら改ページのことまで気にかけていて、文章の長さ自体を調整しつつ書いたりしている訳です。
Word
の場合、アウトラインで見出し(何階層の)であるか、本文であるかという書き方をしていくわけです。この時点では全体の体裁は考えませんが、まず見出し1
(大項目)を考えて、見出し2(中項目)を考えて、見出し3(小項目)に分割して、最後に文章を書くといった書き方をした場合には効率が良いでしょう。
そして、最後に見出し1は文字を大きくしようとか、見出し3は左3文字インデントしようとか、本文は見出し3より右に書きたいから、左4文字インデントにしよう・・・・とかレイアウトするという訳です。
もちろん、スタイル情報は一気に変更が可能ですから、一つの文章をベースに複数のスタイルにすることも容易です。ある意味「考えをまとめながら書くこと」にとことん合理的なんですね。
どうもこの辺に日本人と欧米人の考え方の違いがあるように思えるのですが。
こ
れだけディファクトになったWordに文句を言うわけではありませんが、一度Word95以前のWordに触っていただけると、Wordが完全にアウトラ
インプロセッサを指向していることが理解できるかと思います。そして、一太郎やその他国産ワープロとの違いが見えてくるかと思います。
私
の場合、Office95パッケージで5〜6万だったと思いますが、その当時はOfficeスイートで5〜6万という価格は安い部類でしたので衝動買いし
たのですが、Word95を触ったときにそれまでのワープロ(一太郎かな?)との違和感が強くて、どうも好きになれなかった記憶がありますね。それで、ア
ウトラインプロセッサの文章の作り方をみて、もしや・・・?と思ってWord95で実践してみたら、その通りだった・・・と言うわけ。
「スタイル」が数十個以上になったWord文章があって、それを今、直しているわけですが、お仕事とはいえ無駄なことしてる感が強いです。(というか、ドキュメント書く仕事自体、好きなほうでは無いです・・・)
文章の体裁が直すのが面倒になってきたから、ブログでも書いて気分転換と思ったんですが、、考えると「仕事」と「息抜き」が同じ事になってますね(^^;
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