過剰反応というかモラル・ハザードとしか思えない

幼児の無断写真。母親の抗議は現代病なのか?=朝日新聞の投書よりという記事。

母親側としては
・娘が怪しげな男に写真を撮られた
・怪しげな男は何を考えているかわからない。よって娘は危険にさらされた。
・警察に相談したが、まともに相手にしてもらえなかった。
・そのことを新聞に投書した。
という話になる。
これに対して過剰反応ではないかとする記事である。

今回の朝日新聞の投書の主は、秋祭りで、わが娘の写真を撮られたからといい、相手を性犯罪者の容疑、わが子は犯罪被害者の立場で警察に通報しているのだ。これらの当事者は自分の考えがアブノーマルで、異常行動だと気づいていない点がこわい。
(中略)
知ったかぶりで、個人情報保護法、プライバシー、肖像権などを持ち出す。法的な解釈も満足にできないのに、法律の表層だけを振り回す。
と書かれており、昨今の給食費問題などを持ち出すまでもなく親側のモラルの欠如について書かれている。

元記事は取材記者の観点から、モラルの欠如について書かれた内容になっている。


相手側はどういう意図だったんでしょうか?
・実はプロカメラマン。祭りの写真として撮影した場合。
→親に一言了解を得るべきだった。
・実はアマチュアカメラマン。祭りの写真として撮影した場合。
→親に一言了解を得るべきだった。
・実は変態野郎。
→明らかなモラルの欠如。たかが写真を撮るだけと思ってるかも知れないが、てめーの変態趣味につきあわされた娘さんが可哀想だ。
・変態野郎に売りさばく写真を撮った
→明らかなモラルの欠如。写真ばらまいて売りさばくなら、モデルなりなんなりに金を払って依頼しろ。少なくとも親の許可が無いとダメだろ?

とかいうケースも想定しつつ、元記事を読み返してみると
秋祭りはコミュニティー(共同体)の行事だから、プロ、アマを問わずカメラを持ち込む人は多い。シャッターを切る光景は四方八方にある。全部が全部、許可を取った撮影とは思えない。他方で、それが犯罪に結びとも考えにくい。
(中略)
『逃げることを知らない子どもが守られず、非常識な撮影者が制限されないとはおかしな話だ。私の悶々(もんもん)とした気持ちは消えない』(原文ママ)と 結ぶ。1千万人以上いる東京の治安は、TV局が大げさに騒ぎ立てるほど悪くない。それ以前に、秋祭りには大勢の目がある。カメラを持った人物が3歳児に危 害を加える可能性はゼロだろう。
と書かれている。


祭りで、(その辺で遊んでいる子供にフレームに入って貰って)写真を撮るという行為がそれほど問題があるとは思わない。(くどいけど、その子だけを撮るのはNGだと思う)
が、今現在変質者みたいな人が何か事件を起こしたとして、それを阻止する人間は居るのか?と問われると、ちょっと心配である。ニュースを見ていると異常な事件というのは確かに多くて、日本全体としてモラル・ハザードが起きているのでは無いか?と思う。


ほんと、こういう事がニュースになるくらい、おかしい国になってきてるのかも知れない。

母親の主張にも元記事にも100%反論できない非常に疲れる記事だった。