実はココって音楽ブログのはずだった場所なんですけど、、いつの間にか日記になってました。
たまには音楽ブログっぽく、聴いた音楽でも書きますか。
またまたPeter Gabrielから、、(またピーガブの話かよ・・・ってのは置いておいて)
今日は2nd(俗称Scratch)を聴いてみました。
「Peter Gabriel / Peter Gabliel」
この人、とにかく不思議な人です。というか「ひねくれ者」です。
Genesisってバンドでデビューしてから、ライブでは何故か額を剃って、化粧をし、大胆な衣装に身を包み、道化師のようにライブを行ったりしつつ、数枚アルバムを出すのですが、自身の主張を前面に押し出した「眩惑のブロードウェイ / Genesis」という2枚組の大作アルバムを出して、突如Genesisから脱退してしまいます。
表向きは「子供も生まれたし、家族と居たいから」って事になってますが、実の所「オレ、もうやりたいこと、やり尽くしたし。とりあえず、次のネタ考えるまではのんびりするわ」ってな感じで突然脱退したようです。困ったのはGenesisの方。華々しい毒を持った看板ボーカルを失って苦労するのです。後に大物として君臨する「フィル・コリンズ」が頑張ってバンドを立て直すのですが、(名作「アバカブ」まで苦悩が続きますね。)それは別の話。
そして脱退から3年後の1977年、ソロアルバム「Peter Gabriel」を引っさげてシーンに復帰します。音楽的にも高評価という訳にはいかなくて旧来のGenesisファンからはそっぽを向かれ、ポップシーンからの評価も高く無かったようです。それでも1stは華々しい曲も多くミディアム・ヒット程度には売れたようです。
今回聴いているのは2nd。
世間の評価を聴くと、内容的には1stより地味、3rdから打ち出したエスニック路線のような斬新さも無いって事で
とにかく地味なアルバムって事で落ちつくようです。
世間的には、5thの超傑作「So」(名曲「スレッジ・ハンマー」を含む)が大ヒットするまでは、中堅扱いって事で良かったのかな?
ただ、この人が「ひねくれ者」って事は思い出して欲しい部分。何回か聴いてても良さが判らないなんてのはザラです。ボーカルも「立たない」タイプだし、全く声が通らないです。タイプ的には「デヴィッド・ボウイやジョン・レノン」と同じかも。聞き手が聴こうとしない限り、聞こえない。でも、10回、20回と聞き込んでいくとスルメのように良さがじわじわと現れてきて、そのうち虜になってしまいます。そういう意味ではこの2ndが最強・最悪です。
ところで1stとか2ndとか書いていることに違和感はありませんでしたか?
実はこの人のアルバム、1stから4thまで一貫してアルバム名が「Peter Gabriel」なんです。
本当、こういう下らないところが意地悪な所が英国紳士(えっと、彼、名家の出身らしいので、本当に紳士なはずです。)としての面目飛躍なんでしょうかね。歌詞もワケワカですが。
変態親父(最近は白髪ハゲの腹の出た親父だが)というか、そんな感じなんですが一つだけ良い所が。
ワールドミュージックの祭典であるWOMADの提唱者でもあり、また南アフリカ共和国で行われていた「アパルトヘイト」政策に対して反対する運動にもかかわったりするなど、早い時期から社会貢献というか、そういう活動も頑張ったって事は挙げられます。
ちなみに5thのスレッジ・ハンマーといえば「とんねるずのとんねるずのみなさんのおかげでした」で「実食!!」っていう時に鳴る、尺八のフレーズがソレです。
早くからエスニック・ミュージックを取り入れたり「ミュージシャンズ・ミュージシャン」的な存在であることは間違いないです。
# 今日は帰ってきてから2回はリピートして聴いてますが、やはり良いモノは良いなぁ・・・、と。今日の所は音楽の思い入れを書いてみました。 < だってー。音楽ブログのつもりだったしー。たまには書いてみないとー。というのが本来の目的。
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