某チューハイのCM

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なんか、なつかしー曲かかってるなー。と思ったらチューハイのCMだった。

「ラジオスターの悲劇(Video Killed The Radio Star)/The Buggles 1979年」ですね。

一発屋と呼ばれるBugglesだが、きっちりと計算された音作りのエレクトリックポップで、まさに80年代のニューウェーブの幕開けを象徴する曲だと思う。メロディが良いので未だに色褪せない名曲と言われているんだろう。
この後2人(トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズ)は何と、イエスに入ってしまう。ところが、70年代プログレのイエスを望むリスナーはこの2人を歓迎しなかった。ディープパープルのドミーボーリンもそうだったけど、相当酷いヤジにさらされた(全然相手にされなかったという話もある)ようで、ステージに立つことが怖くなったトレヴァー・ホーンはその後プロデューサー業の道に。結局イエスも解散するのだが、その後イエスは復活し、トレヴァー・ホーンがプロデュースしたアルバム『90125』はポップな方向ながら「ロンリー・ハート」が全米1位になったり、自身のプロジェクトであるアート・オブ・ノイズを成功させたりと活躍した。最近ではt.A.T.uの世界デビュー時にも手を貸したようだ。(t.A.T.u.のPVに出てきて、ギターをつま弾いたりしてました。)
ジェフ・ダウンズはプログレ勢の集まりとも言えるエイジアに参加。これまた80年代初頭には成功を収める。エイジアも下降線を辿るなか、90年くらいまではエイジアとして活躍。その後、ちょっと消息不明になってましたが、最近はエイジアのボーカルだった(元キング・クリムゾンの)ジョン・ウェットンと"ウェットン/ダウンズ(Wetton/Downes)"名義でアルバム『アイコン(iCon)』『ルビコン(iConⅡ)』をリリースしたりしている。

ちなみに、それほど相手にされなかった90年代のエイジア。スティーブ・ハウが抜けてしまったり、ロック陣営からの支持が得られなかった時期ですがWho Will Stop The Rain?とかHeaven On Earthとか(両方ともアルバム『Aqua』収録)未だに聞きます。ちょっとAORチックですが、私個人的には好きな音楽です。