Hybrid W-Zero3でW-Zero3メール非搭載の訳を考えてみる

このところ暇を見つけてはHybrid W-Zero3のカスタマイズをしている・・・んですが、

HYBRID W-ZERO3雑感
だからこそ、W-ZERO3シリーズ伝統のOperaやW-ZERO3メールを棄て、プライドも棄てて3G搭載に踏み切り、Windows Liveの専用ボタンを設けて積極対応した。Windows Liveメールをプッシュで受信できるといった独自の仕組みもあるようですが、基本的にサービスプロバイダとしての役割はWindows Liveに明け渡すつもりなのでしょう。
これ読んで、その通りなのかなぁと。W-Zero3シリーズで初代機から要望を聞き入れたり、色々改善をしてきて結果アドエスのVer2.00である意味 スマートフォンとして完成したように思えます。大きくはケータイライクな簡単なメニューの採用と絵文字メールの対応でしょうか。
要するにpdxドメイン(DDIポケット時代のPメールDXの名残)でのメールやiモード、ezメールという独自なメールであったり、iモードやらezWebやらまで含めたサービス・・・いわゆるガラケーの独自機能というか・・・というのはあくまで回線事業者=プロバイダな訳で、事業者を跨いで電話番号の移行が出来るようになった今となっては、端末、サービスというあたりが回線事業者のユーザを囲い込める部分になってたりします。もちろん回線品質やエリアの話はあるとして。当然WillcomもW+Info、W+Radio、W+Blog等のサービスを行ってきた訳です。(個人的にはW+Infoの「今日は・・・の日」とか「天気」とか「占い」、毎日ちょっと見るのにはよく出来ているし、非常に見やすいと思います)
で、W-Zero3メールというのはpdxドメインのメールを使って、絵文字を使えるメールソフトとして・・・普通スマートフォンでは絵文字対応ってあまり考慮されていないのいが一般的だと思います(初期のiPhoneしかりXperiaしかり、W-Zero3も当初は)・・・スマートフォンとケータイの穴を埋めるアプリとして作られたように思います。出来については色々文句も言われているようですが、それなりにがんばった方かなと思います。
でも、今回は色々文句を言われながらもW-Zero3メールはばっさり切って、Outlook一本にするという決断をした訳ですよね。絵文字メールについてはやむを得ず対応だったようで、苦肉の策としてOutlookに独自UIをかぶせることで実現しています。
ブラウザについてもこれまでカスタム版のOperaを搭載していましたが、今回はIE一本。
要するにそういったサービスは基本的にWindowsLiveの仕組みを利用してくださいと。
で、WindowsMobileの標準に準拠しますと。WindowsLiveの専用ボタンを搭載というのも、その姿勢の表れかなと。独自色の残った部分というか、過渡期的な対処としてW+Infoや、pdxドメインのメールを利用するのはWillcomUIの中で対応して、そういったサービスからWindowsLiveへの移行が済んだ時はばっさりWillcomUIを切って、Windows標準に戻すことで完全にWindowsLiveに対応したWindwsMobile端末になります、と。あえて意図的にそういう構造に作られたように思うのです。
ただHybrid W-Zero3はケータイではなくスマートフォンなので、ユーザが勝手にサービスを選択して、アプリをインストールして、独自にカスタマイズする道は残しますよと。

データ通信についてはWindowsMobileProfessionalの搭載やら、肥大化するデータ容量への対応から、3Gへの対応も必要なのでCORE3G(ドコモのFoma回線のMVNO)で提供しサービスプロバイダの観点からはあまり興味のない音声通話の機能については本来のPHS回線を使わせる・・・と。ちなみに海外のケータイについてもデータ通信は3Gですが、音声通話に関しては一世代前の2G(GSM)を組み合わせた形態が主流であると聞きます。


色々考えると辻褄は合う気がするんですよね。