驚きの進化・BDプレーヤーとしての「PS3」

驚きの進化・BDプレーヤーとしての「PS3」
PS3の実力をAV機能の多少だけでAV専用プレーヤーと比較するのはフェアではない。AV専用プレーヤーが高価になるには、それなりの理由がある。つまりは画質・音質の充実だ。

 そこで、PS3でのBDやDVDソフト再生の実力も点検していこう。まずはDVDソフトだが、アップコンバート 機能がかなり優れているため、薄型テレビでDVDソフトを再生したときに感じる映像の甘さ(解像度変換による映像のボケ感)がほとんど気にならない。この 画質の実力は、価格的には同程度となるHDD/DVDレコーダーなどのアップコンバートによるDVD再生よりも上回る。低ノイズとディテール再現のバラン スがよく、見やすい映像になっている。

 音質的にも低音の伸びがよく、音像がはっきりと浮かぶ。このため、サラウンド再生時での音の移動感や包まれるような空気感の再現が明瞭に感じられる。映像、音ともに高解像度、豊富な情報量を志向したものだ。

 BDソフトの再生でも、一般的なレベルではまったく不満のない高画質・高音質が楽しめる。高精細な映像と情報量 豊かな音とともに、デジタル放送でのハイビジョンとは一線を画すBDソフトの実力の高さをしっかりと実感できるはず。しかも、ディスクの読み込みから再生 開始までの時間の短さ、再生中のポップアップメニューの表示や操作に対する反応の良さは、最新のBDレコーダーなどよりも快適だ。

 画質・音質に不満がなく、操作性は抜群に快適となれば、一般的に使うBDプレーヤーとしては他に選択肢などない と言っても言い過ぎにはならないだろう。実際、PS3の開発およびソフトウェアのアップデートでは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)だ けでなくソニー本社のAV機器開発チームの協力も得ており、BD/DVD再生機能では、画質・音質の良さやノイズリダクションの精度の高さをはじめ、早送 りやコマ送りといった特殊再生まで備えるなど、実力は極めて高い。

 なお、マニアックなポイントではあるが、BDやDVDソフトの転送レート表示が可能であるのも、BD再生が可能な機器としてはPS3だけだ。

ゲーム機としては・・・正直不要なんだけど、BDプレイヤーとしてなら気になるかも。。

ただ。 ファンの音とかどうなの? と言った所が気になったり。