『MacBook Air』ベンチマークテスト結果

『MacBook Air』ベンチマークテスト結果「SSDはプラス16万円の価値があるか」


技術系情報サイト『Ars Technica』が、MacBook Airのベンチマークテストを実施してくれたからだ。この結果によると、ランダムなデータ読み取りと書き込みを除いて、SSDと通常のハードディスクには ほとんど違いがなく、それどころか、SSD搭載モデルはシーケンシャルな書き込みと読み取りでは性能が劣るという[ランダムなデータ読み取りと書き込みで は、40%の向上が見られる。特に読み取りは速い]。

ここまではある程度予想された結果だ。SSDのメリットは可動部がないところだ。従来型の駆動式ドライブは、データにアクセスするために読み取り/ 書き込みヘッドを動かし続ける必要があるが、SSDはその必要がない。これならバッテリーも長持ちするはずだ(可動部がないのだから)。

しかし、実はそれが違うのだ。Ars Technicaのテスト結果によると、どちらのモデルもバッテリーでの駆動時間は2時間半だという[WiFiをオンに、Bluetoothをオフにして 実際に使った結果。ただし、2回テストを行なったうちの2回目ではネット接続に障害があったので、正確ではない。1回めの結果は2時間52分で、HDDよ り29分ほど長いが、「いずれにしろそれほど駆動時間が長いわけではない」としている。一方、蓄電能力がかなり違うバッテリーもある模様で、その場合は4 時間から5時間保つという証言もあり、バッテリーの製造バッチによって状態が異なる可能性があると考察している]。

期待のSSDだけど、可動部がないことでハードウェアの可動部分に起因する故障の危険性は減るけど・・・性能向上や消費電力の減少などは望めないようだ。もちろん、SSD自体もまだまだ改良の余地があると思うので、現時点で判断してしまうのは間違いな気もするけど。

検証が正しければ、少なくともMacBook AirのSSDに関しては「まだまだ」のものだろう。