長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員で、すし店経営奥野 元子さん(63)が集団暴行を受け死亡したとされる事件で、県警小諸署捜査本部は15日、傷害致死容疑で、15歳から80歳の会員の女計21人を逮捕し た。捜査本部は同日、紀元会本部などの家宅捜索で、段ボール約20箱分の関係資料を押収した。
調べでは、21人は9月24日午後11時半ごろから1時間にわたり、小諸市内の紀元会施設内で、奥野さんを集団で暴行し、外傷性ショックで死亡させた疑い。
このショック死の「ショック」の部分がよくわからなくて調べてみました。
外傷性ショックで、多いのは大量の出血で血圧が維持できなくなり、心臓が動いていても血が巡らず、脳や心臓などの組織が急激に消耗し死に至る、いわゆる出 血性ショックですが、他にも体が広範囲に打撲、押しつぶされたなどの場合に、つぶされた細胞の中に沢山含まれるカリウムという物質が血液中に流れ出し、こ の物質の血液中の濃度が高まって心臓を止めてしまうカリウムショック(挫滅症候群)などもあります。
はちに刺されたとかは、ヒスタミンショックというもので、アレルギーをつかさどる物質の一つであるヒスタミンという物資が沢山血液中に入ると体中でアレルギー反応が起こり、体の中のあらゆる組織がうまく動かなくなってしまうことで起こります。
このヒスタミンが出てくる仕掛けが違いますが、ペニシリンショック、そば等のアレルギーなども同じ原理のショックです。
他に体の中で血が固まってしまう、DIC(播種性血管内凝固症候群)によるショックもいろいろな病気、ある種のへびにかまれたなどで起こります。
もう一つついでに、本当にビックリして心臓が止ってしまうショックもあります。
数あるショックの中で、これは直ちに心肺蘇生(人工呼吸と心臓マッサージ)するだけで生き返る?ので発見できれば治療しやすいショックですね。
これに類似してますが、心筋梗塞をわずらった人では心臓が破裂してしまうことがあります。
これはほとんどの場合、治療不可能です。
以上、ショックと言われるものの原因を多々書き連ねましたが、他にもまだあります。
急激な血圧低下、血液が抹消に循環しなくなる状態が出現します。
こういう症状をきたす全てがショックです。
コメント